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1020年4月初め 出撃前屋敷にて

出撃前1

絹糸:
いいか葛木
今月の討伐はてめぇを隊長にする

葛木:
えーっと……
志壱様……

出撃前2

葛木:
戦闘経験が長いのは蜂栖兄さんの方ですが……

絹糸:
アイツの考えなしの脳筋進軍に任せてたら命がいくつあっても足らねぇ
まだテメェのほうが1000000倍マシだ

葛木:
ハハ……了解しました……



絹糸:
今月は九重楼に行け 命令は二つ

一、死なねぇ程度に颯天を鍛えろ
二、あいつのロクな武器が取れるまで帰ってくんじゃねぇ
討伐を一ヶ月続行してでも何とかしろ

出撃前3

葛木:
討伐続行……えー……っと……

……僭越ながら申し上げます
志壱様は先月から体調が優れないご様子です
父と同じようなことであれば……
申し上げにくいのですが来月までは……

絹糸:
当主命令だ いいな

葛木:
……。
了解いたしました

絹糸:
ハッ テメェに心配なんざされなくても
伽羅子の訓練は最後までキッチリつける
終わるまで死ねるかよ

葛木:
いえ訓練の心配ではなく
……志壱様のお体が……

絹糸:
……チッ

出撃前4

葛木:
……出過ぎた真似をいたしました 申し訳ありません
……では失礼いたします

絹糸:
……葛木

葛木:
……はい


絹糸:
俺たちは大江山が何かおかしいことを知っている
だがその中で、次大江山が開く頃生きているのは……
恐らくテメェだけだ

今のうちにできることは全てやれ
颯天の武器もその一つだ

葛木:
……はい。
了解いたしました。





討伐続行の命令 絹糸様ならきっとするだろうなあと




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